意を決して歯医者に行ったら、とっても異世界だった話

遠足(取材で遠出したの)のおやつで食べたピーナッツに負けまして、歯が欠けたのが昨日の夜。大変不便で困ったので、井を決して歯医者さんに行くことにしました。

「あ、ヤベっ」って言う瞬間から、病院に予約の電話をかけるまで、長く苦しい葛藤の時間でした。

↓葛藤のイメージ…

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とにかく、嫌いな訳ですよ、歯医者が。治療なりメンテナンスなりできちんと通いたいのはやまやまなのですが、それもままならず。嘔吐反射が強くて、歯医者どころかカラオケにも苦労する私。病院で相談したりもしたのですが、精神科で安定剤を出してもらうのが関の山。結局、十分な対策が見つからず、諦めの日々を送っていました。

 

やっぱり、子どもの頃の酷い歯科体験とか、大人になってからの残念な歯医者体験とか、歯医者以外で体験した恐怖のいろいろとか。もはや自分の理性ではコントロールできない部分で、ダメになっているわけなんです。(中学時代、体育館での集会の最中に突然背後から口と鼻を塞がれて、窒息させられたことがあるのだが、アレが一番尾を引いていると思う。うん。今なら秒で教育委員会に訴え出るけど、当時は「集会の度に過呼吸発作を起こす自分が悪い」説を信じていたんだよねー。教育って、洗脳だもんな。)

 

おっと、思い出に浸りたいのでは無くて、アメイジングな歯医者の話をしたかったのよ。

 

その歯医者さん、歯科医院は「無痛」治療を掲げて、webサイトで詳しく説明していました。へー。通いやすい立地で検索をしてたまたま見つけたのだけれど、そこが歯科医院だって知りませんでした。なにしろ、小学校低学年とかそれ以下の子ども達が、吸い込まれるように建物の中に入っていくのを知っていたから。道路に面した大きめの窓にもカラフルな飾り付けがしてあったりして、てっきり英語とか公文とかのお教室だと思っていました。

 

ガチガチに緊張して、震える手で受け付け票に記入しているときも、子ども達が次々に出入りしていきます。誰も、泣いていないし、診察室からは子どもの笑い声が!

 

通常、ひたすら緊張するだけの待合スペースには、子どもの背丈より大きいガシャポンマシーンや、たくさんのオモチャが置いてあり、院長自らをネタにしたクイズからオススメの出前カタログまで揃っている。なんだかよくわからないけれど、ホームティーチャー的ななにかに混入してしまったのではないか?と違う緊張感が増してきました。 

 

嘔吐反射が酷くて治療を断られた事がトラウマですが、これだけチビッコに溢れた病院なら、なんとかなるかも。一縷の望みをかけて腰掛けた診察の椅子。視界には医療器具よりもたくさんのオモチャ達が。セレクトにクセがある(アメコミ成分多目)オモチャを、眺めながら、襲い来る吐き気と戦っていました。

 

新患、初診ということで、レントゲンから始まり現状のチェック、磨き残し確認、写真撮影…手際よく進められますが、私の緊張感は一向に解けず。ムダに涙目で時間が経つのを待っているばかり。

 

先生によるチェックの後、歯のクリーニングの順番待ちの間に、私用のカルテを頂きました。へー、こういうのって嬉しいですね。想像していたほど悪くは無い模様。そういえば、今までは少しでも良くない点があると歯医者さんに怒られていて、とにかくソレも嫌だったのですが、ここでは一切怒られない!レントゲンの準備がうまくいかなくても、歯のチェック中にえずいても、怒られない!そして、相変わらず子どもの泣き声はしない。むしろ、キャッキャと喜んでいる声はずーーっと聞こえている。私は本当に歯医者に居るのだろうか?心配になった。

 

しっかり時間をかけてクリーニングしている最中も、私のペースに合わせてゆっくり、説明をしながら進めて貰った。すごい、エステみたい!歯医者さんで、こんなに優しくされたのは初めてです。感激です。

 

とはいえ、口の奥の方のクリーニングは尋常じゃ無い量の冷や汗をかきかがら受けたのですが、隣のブースでは3歳の女の子がメンテナンスを受けている!笑いながら!

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とにかく、「歯医者さんを嫌にならないために」の工夫が満載で、相手が大人でも子どもでも、同じようにケアしてもらえる。そう感じました。

 

虫歯で怒られないなら、ちゃんと歯医者さんに通って、歯の健康にも気を配ろうと思えます。

 

そういえば、嘔吐反射の相談にのってくれていた友人が口の健康に関する本を出版したとの連絡。長生きするぞーw

 

口がきれいだと、健康で長生きできる 万病・突然死を遠ざける近道

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