深夜の脱抑制

ちょっとまとまった量の文章を書いていると、すぐに夜中になってしまう。

延々と書き続けた結果ではなく、深夜にならないと思い切った文章が書けないのだ。

 

特に、エッセイは厄介だ。

 

『ただ素直に、感じたままを書けばいいのよ。』というアドバイスを賜ったのだが、自分が感じたことをそのまま体外に出すなんて、恥ずかしいことこの上ない。羞恥心という漢字は、この感情に輪郭を与えるために生まれたのだと思う。こんな、邪で、デリケートで、不甲斐なくも毒々しい感情を、そのままヒトサマの目に晒すだなんて、耐え難い。

 

駄菓子歌詞、それをやるのがエッセイを書くというこなんだよね。

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そこでとにかく深夜まで時間を潰し、常識的な自分が睡魔に負ける時間帯を待って書く。常識人でありたいと願う私からの抑制を、深夜の眠気が羽交い絞めにしてくれている間が勝負時。アタシの気持ちを文字にする。

 

深夜の脱抑制。

 

アタシを縛るのは、いつだって私だ。