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「深夜の理科のムダ話」 002号
2019年9月1日発行
フリーライター 高山由香
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★早速、おハガキいただきました!
こんばんは。
高山由香です。
今日から9月ですって。
8月と9月、1日しか違わなくても
全然違う季節に感じてしまいます。
さて、今日はこんなメニュー
・夏になると思い出す「あの」思い出
・CM
・ハガキの送り方
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夏、今年も暑いですね。
リスナーの皆さんは、夏、好きですか?
私はMade in Hokkaidouなもので、
暑いのは苦手です。
お盆のお墓参り以外は家から出たくないところですが、
4年ほど前に、ウッカリで『虎の穴』に入ったことがあります。
リゾートホテルで行われた、合宿型のセミナーです。
ほんと、なんで行っちゃったんだろうっていうくらい、
厳しい講座でした。今でもたまに夢に出てきて、
うなされたりします。
そこで遭遇したのが、「アレ」だったんです。
忘れもしない、合宿最後の晩ご飯は
とても立派な懐石コースでした。
海の幸をふんだんに使ったコースで、
目玉は活きアワビの地獄焼きでした。
活きているアワビを目の前で、殻ごと焼いてくれるアレです。
テレビの旅番組でしか見たことが無い、
アワビのラストダンス。
一度この目で見たかったんです。
そして、知りたかったんです。
それを見た自分が、何を感じるのか。
豪華なお料理が並べられ、いよいよ、
アワビが載っているとされる器も配膳されました。
浅い鍋(?)に重そうな蓋。
この下にアレがいる…
そう思い、最期の姿をこの目に焼き付けようと蓋に手をかけると…
光りの早さで女将の手が飛んできて、
OPEN THE 蓋 を阻止されてしまいました。
でもね、見たいわけですよ、活アワビを(笑)
斜め前に座った人がその人のお膳の「例の蓋」に手を伸ばすと、
これまた女将のブロックに惨敗。
何度試しても、千手観音のごとき手さばきで
蓋を取らせない女将。
たまりかねて、訊いてしまいました。
「アワビは、もう、死んでいる?」
そしたらね、女将が言ったの。
「活きアワビです。」って。
でね、「焼き上がるまでは、決して蓋を取ってはいけません」と。
ね。
今この瞬間、鍋の上、蓋をされたアワビは
生きているのか、死んでいるのか?
蓋をあけるまでは、ワカラナイ…
DEAD OR ALIVE
シュレディンガー先生は猫をネタに考えたけど、
不肖高山、アワビの地獄焼きで
不確定性理論を考えた、夏の夜でした。
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ではここで、CMです。
現在発売中の雑誌「数学文化 第32号」にエッセイを寄稿しました。
タイトルは「難しい本はみんなで読もう」です。
「ゲーデル、エッシャー、バッハ―あるいは不思議の環」
という分厚い本の読書会で知った
「読書会」という形の読書について書いています。
本屋さんで見かけたら、是非お手にとってくてみてください。
数学文化 第32号
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ゲーデル、エッシャー、バッハ―あるいは不思議の環
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それでは、今夜は、このへんで。
ごきげんよう。
オヤスミナサイ…