お花見の季節が終わり、梅雨までの期間。気温の乱高下が続いています。被害妄想かもしれませんが、今年は特に寒暖差が大きいような、変化期間が短いような。
空が晴れ気温が上がると、気分だけは夏のイメージ。肝心の肉体はまだまだ春眠を望んでいるのか、めまぐるしく上下する気温にはついて行かれない。令和になって10日が過ぎた段階で、今年最初の熱中症にもやられました。冬が恋しいです。(身勝手な願望ですね…)
こんな季節、天気が良いからと徒歩で移動して体調を崩した経験から、慣れない場所へは駅からタクシーを使う機会が増えます。容赦ない太陽の下、知らない街でぐるぐる歩くの健康面でのリスクになる場合もあるので。重症の方向音痴は昼間の都会もジャングル並みの危険度に変えてしまいます。
特にこの時期から秋口まで、時々耳にするトラブルが。
「外が暑いのでタクシーに乗ったら、タクシーの中も暑かった」
「運転手さんがエアコンを掛けてくれなかった」
あるある。私も何度か当たった(ハズレた?)ことが。
慣れない道、知らない人の運転、高い室温。そう長くない時間でも車酔いしたりして、タクシー乗り場はちょっとしたギャンブル感。そう珍しくもないトラブルだし、どうして謎に暑いタクシーがあるのか、疑問に思っていました。
もちろん、理由は沢山有るし、個別の事情も複雑だとは思います。ただ、魔女の鉄槌を受けてから、少しだけ考えの幅が拡がりました。
魔女の鉄槌。
そう、ぎっくり腰。
30代中半ばに盛大なぎっくり腰をやらかして、救急車で夜間診療に担ぎ込まれた事があります。その時は、瞬きすら腰に響くという状況で、医師処方の鎮痛剤を目一杯使って回復を待ちました。ひと月近く両手に松葉杖で移動する生活を送りました。今思い出しても血の気が引く…。
二足歩行に戻っても、しばらくは鎮痛剤(ボルタレン)・コルセット・湿布薬は手放せず、毎日痛みに怯えていました。
欠かさず痛み止めを飲み、患部(このときは腰と手首。松葉杖で手首を捻挫…orz)には冷湿布をしっかり貼り、腰に響かないようにソロリと行動する。そんな風に過ごしていると、夏なのにエアコンをつけていない自分に気がつきました。室温は30℃を超えているのに、ちっとも暑くない。いやむしろ寒い。眠っていても寒くて深夜に目が覚める。
解熱消炎鎮痛剤と冷湿布薬で、すっかり感覚がズレれしまっていたんですね。そもそも体温は高くないところに解熱剤を飲んでいて、皮膚の薄いところを太い血管が通っている場所をガッツリ湿布で冷やして。とにかく寒かった。夏なのに電気毛布が無いと眠れませんでした。
翻って、タクシーの話。
もちろん、どうせお金を払ってサービスを受けるのだから、室温くらいは自分の好みに合った環境であることは望ましい。でも、タクシードライバーにとって、腰痛など「痛い系の持病」が少なくない事も知ってる。
なので、ハズレタクシーに当たってしまったときは
「この人(運転手さん)は慢性的な痛みを抱えているのかもしれないから」
と、思ってみることにしている。
どうしても我慢ならない人の車に当たってしまったときは、早々に下車するけどね。